こんにちは。
ケアーズ広島佐伯の可部です。
まだまだ寒いですが、少し春のような陽気の日も増えてきましたね。
気候が良くなってくると、気分的には色々出かけたいところですが、コロナウイルスの感染を懸念すると、なかなか例年通りとはいかないですね(>_<)
かれこれ1年以上、遠方への外出をしていないですね(;O;)
子供から、旅行に行きたいとせがまれる度に、「コロナが落ち着いたらね」と決め台詞のように話をしています。
一日も早く、いつもの日常が戻って欲しいものです!!
それでは、本題に戻って
今日は、リハビリテーションについてお話させて頂きます。
リハビリテーションとは
皆さんは、リハビリテーションと聞くと、どんなことを想像するでしょうか?
機能訓練(例:骨折で動かなくなった腕を曲がるようにする)や歩行練習などを想像する方が多いのではないでしょうか?
世界保健機関:WHOにより、「リハビリテーションとは能力低下の場合に機能的能力が可能な限り最高の水準に達するように個人を訓練あるいは再訓練するため、医学的・社会的・職業的手段を併せ、かつ調整して用いること」と定義されています。
私の私見では、「障害を持っていても、自分らしく生き甲斐をもって暮せるように支援すること」がリハビリテーションだと考えています。
もちろん、前述した機能訓練もリハビリテーションの一手段です。
しかし、機能訓練を行えば全ての機能が回復するわけではありません。
残念ながら、障害を持ったまま生活せざる得ない人はおられます。
障害があっても障害と上手に付き合いながら自分らしく生き甲斐を持って暮らせるように支援することがリハビリテーションの役割だと思います。
自分らしく生き甲斐を持って暮らすとは?
では、自分らしく生き甲斐を持って暮らすとはどういったことでしょうか?
自分らしく生き甲斐を持って暮らすには、「自分自身の意思を選択することができる」、「社会の一員であるという実感が持てる」などが重要だとされています。
上記を実現するためには、①身体機能の向上、②家族の協力、③社会参加などが必要となってきます。
①身体機能の向上
体が元気になり、介助なしに移動できるようになれば、自分の好きな時に買い物に行き、買いたいものを選ぶことができます。知人と外出することができます。自分自身で移動ができるということは、選択肢を大きく広げることに繋がってきます。
②家族の協力
家族の介助があれば、行きたい場所へ連れて行ってもらうことができます。食べたいものがあればお願いして、準備してもらうことができます。
できないところを補ってもらうことで、意思の選択を行うことができます。
③社会参加
社会参加とは、就労だけではなく、ボランティアや町内会などの地域行事の地域社会活動、趣味やおけいこ事も含まれます。社会参加していくことで、他者との交流が楽しみになっていきます。
また、上記が難しい場合には、家庭内で役割を持つ(掃除、洗濯物を畳む、孫と遊んでもらうなど)ことも家族という社会への参加になると思います。
これらを実現するためのサポートがリハビリの役目だと思っています。
リハビリを行う目的や目標を持つ必要性
退院後、自宅へ帰られて徐々に閉じこもりがちとなってしまうことがあります。
入院中に習った自主トレーニングもなかなか続けて実施できず、体の機能が落ちてしまい、最悪の場合は寝たきり状態となってしまいます。
これを防ぐためには、リハビリをする目的や目標が必要だと思います。
例えば、①「旅行に行きたい」、②「パチンコに行きたい」、③「料理をしたい」などの目標があるとします。
これに対して、それぞれの目標に合わせたリハビリを行うことで実現が可能となってきます。
①「旅行に行きたい」については、旅行に行くために体力や下肢の機能を高める。
②「パチンコに行きたい」については、パチンコをするために長い時間座れるようにする。
③「料理をしたい」については、料理をするために上肢の機能を高める。また、調理方法や調理器具の工夫を行う。
このように具体的な目標を立ててリハビリを行っていくことを「目標指向的アプローチ」と言います。
目的、目標を明確とすることで、リハビリの意欲を高めることができます!!
しかし、リハビリで全てを解決できるわけではありません。
リハビリが、一つのきっかけとなり、「自分らしく生き甲斐を持って暮らせる」手助けになればと思います。
本日は、リハビリテーションについてお話させて頂きました。