こんにちは。
ケアーズ広島佐伯の可部です。
毎日、暑い日が続いていますね。
私は、毎年初夏に夏バテになりやすく、今年もすでにバテ気味です。暑さに体が慣れていないため、毎日ステーションで暑い暑いと口癖のように言っています(笑)
もともと、かなりの暑がりなので、嫌な季節がやってきました………。
熱中症
ところで、夏になると気をつけたいのが熱中症ですね。
毎年、多くの方が熱中症となっています。
総務省の調べでは、昨年5~9月に熱中症で救急搬送された方は71,317人、亡くなられた方は126人というデータが出ています。
年齢別で見ると、高齢者(満 65 歳以上)が最も多く 37,091 人(52.0%)、次いで成人(満 18 歳 以上満 65 歳未満)24,884 人(34.9%)、少年(満7歳以上満 18 歳未満)8,707 人 (12.2%)、乳幼児(生後 28 日以上満7歳未満)634 人(0.9%)の順となっています。
また、熱中症の発生場所別で見てみると、住居が最も多く 27,500 人(38.6%)となっています。熱中症の危険は、自分たちの一番住み慣れた場所(自宅)に潜んでいます。
高齢者の方が熱中症になりやすいのはなぜ?
では、なぜ高齢者の方が熱中症になりやすいのでしょうか?
高齢者の方では、成人より体内の水分量が減少します。これは、筋肉量が減少して脂肪組織が増えることで、細胞内の水分が減少します。また、腎機能も低下することで、老廃物を排出するのに必要な水分量(尿)を多く必要とします。
上の表のとおり、体内の水分量は、高齢者が最も少なくなっています。
また、高齢者の方は加齢により、喉の渇きの自覚が弱くなるため、訴えも減少してしまい、脱水を起こしやすくなります。
熱中症対策
熱中症対策で大切なのは、水分補給と体温調節が基本的な対策となります。
水分補給については、1日に1500ml以上を心掛けましょう。喉が渇いていなくても、こまめに水分補給してください。
経口補水液など熱中症対策の飲料水も市販されているため、有効に活用するのも一つの方法です。
次に体温調節ですが、適切な空調機器の使用が大切となります。
高齢者の方は、皮膚で温度感覚の閾値が上昇するため温度の変化に気づくのが鈍くなります。
45歳以下の若年者では、冷覚で0.8±0.2℃、温覚で0.9±0.2℃の変化がわかるのに対して、高齢者の方では、冷覚で2.3±0.5℃、温覚で2.5±0.8℃の変化がないとわかりません。比べてみると、かなり差がありますね。
このことからも、暑さを感じにくくなっているため、適切な室温の管理を行うことが非常に大切です。
室温は、常に28℃前後を保つように積極的に空調機器を利用しましょう!
以上のことを参考にして頂き、熱中症を予防して、元気に夏を乗り切りましょう!