こんにちは。
ケアーズ広島佐伯の可部です。
今日は、自立支援介護の排泄ケアについてお話ししようと思います。
まず最初に、
「自立支援介護」は、特別養護老人ホームを中心に取り組みがなされています。
その成果の一つとして、日中おむつゼロを達成した施設が110施設以上あるとのことです。
おむつゼロとは、
「日中、排便はトイレでされている。おむつカバー、ベッド上で排便の処理をしない。」
特別養護老人ホームについては、終の棲家としてとらえられてきた背景がありますが、
今後「自立支援介護」の普及と共に特別養護老人ホームの役割やあり方についても大きく変わっていくのではないかと思います。
それでは、話を排泄ケアに戻します。
排泄は、排便と排尿に分けられます。
本日は、排便に対するケアについてお話していこうと思います。
排便に対するケア
おむつに頼らない排泄自立を行っていくためには、大腸の機能を理解する必要があります。
大腸は、大きく分けて水分吸収、便の形成、便の排出という3つの働きがあります。
便の形状・性質を正常にしていくためには、水分が不可欠になります。
正常な便の水分含有量は70~80%と言われています。
≪便の性状と水分の含有量(%)の関係≫
便を正常な形状や性状に戻し、正常な状態を維持していくためにも水分補給を十分に行っていくことが重要です。
以前紹介した、水分ケアを行うことが排泄ケアを行っていく上でも非常に重要と言えます。
そして、便を体外へ排出するためには、大腸で蠕動運動(腸が収縮と弛緩を繰り返すこと)が適切に行われる必要があります。
蠕動運動は、水分や食物を胃に入れることによって胃と大腸に刺激が伝わり、蠕動運動が起こります。これを、「胃・大腸反射」と呼びます。
皆さんも朝食後に、便意を感じた経験があるのではないでしょうか?
朝食後に、排便が起こりやすいのはこのような反射が影響しています。
「水分」と「食事」の摂取は、脱水予防、栄養補給などの他に、排便を促すためにも重要なことだと言えます。
ところで、皆さんは朝食を毎朝食べていますか?
朝食を抜いたりする方もいるとは思いますが、生活リズムを整える上で大切な要素となります。
僕は、食いしん坊なので食べないという選択肢がないので、もちろん毎日欠かさず朝食を食べています(^^)v
食べていない方は、朝食をしっかり食べて、元気よく一日のスタートをきってみて下さい。
今後、しばらくは排泄ケアについて、お話していく予定です。
興味のある方は、見て頂ければと思います。