こんにちは、ケアーズ広島佐伯の佐藤です。
少しずつ、暖かくなってきて過ごしやすくなってきましたね。
私が入職して初めてのブログですが
糖尿病について掲載していこうと思います
皆さんは糖尿病についてどのようなイメージをもっていますか?
聞きなれた病気の名前ですが、どれだけ怖い病気かを知って正しく疾患を理解するのに
少しでもこのブログを役にたててもらえばと思います。
糖尿病の現状
まずは糖尿病の現状ですが
国際糖尿病連盟が出した糖尿病アトラス第8版で発表された糖尿病についてのデータです。(https://diabetesatlas.org/)
(http://www.dm-net.co.jp/calendar/2017/027510.php)
このデータより糖尿病は世界的に大幅に増加し
2017年の時点で4億2500万人に上ることが分かっています。
世界中でみても糖尿病患者は増加していることが分かります。
国際糖尿病連盟が出したキーメッセージとして(一部抜粋)
・世界中の大人11人に1人は糖尿病である
・糖尿病の成人2人に1人は糖尿病と診断されていない
・糖尿病患者の2/3が就労年齢である
・世界の医療費12%が糖尿病に使用されています
世界的にも大変な問題であることが分かります。
そして、、、、
糖尿病の医療費が多い国の順位は、①米国(39.5兆円)②中国(12.5兆円)
③ドイツ(4.8兆円)④インド(3.5兆円)⑤日本(3.2兆円)
平成25年の厚生労働省調査での糖尿病医療費は1兆2076億円となっていますので
4年間で約2兆円も医療費が増加しているんです
驚きの額で想像もつかないですが
糖尿病での医療費用は年々増加傾向であることが分かります。
でも糖尿病になると本当にそこまでお金がかかるのか…
疑問に思われる方もいると思います。
具体的に例をあげてみましょう(http://www.dm-net.co.jp/seido/02/)
経口薬療法(2種類)の場合
<診察>
再診料 | 730円 |
外来管理加算 | 520円 |
特定疾患療養管理料 | 2,250円 |
処方箋料 | 680円 |
特定疾患処方管理加算 | 660円 |
検査料など | 5,400円** |
<薬代>
基本調剤料 | 410円 |
調剤料 | 1,560円 |
薬剤服用歴管理指導料 | 410円 |
特定薬剤(ハイリスク薬)管理 | 100円 |
指導加算 | 840円 |
薬剤料(SU剤)
(DPP-4阻害薬) |
4,760円 (アマリール1mg/1日2錠) (ネシーナ25mg/1日1錠) |
Total | 8,080円 |
- 月額 5,496円 18,320円(10,240円+8,080円)×0.3(3割負担の場合)
インスリン療法(1日4回)+経口薬(1日1種類)+血糖自己測定(月60回の場合)
<診察>
再診料 | 730円 |
外来管理加算 | 520円 |
在宅自己注射指導管理料 | 7,500円 |
血糖自己測定指導加算 | 8,300円 |
処方箋料 | 680円 |
特定疾患処方管理加算 | 660円 |
検査料など | 5,400円** |
Total | 23,790円 |
<薬代>
基本調剤料 | 410円 |
調剤料 | 780円(経口剤1種類) |
260円(インスリン/月1回のみ) | |
薬剤服用歴管理指導料 | 410円 |
特定薬剤(ハイリスク薬)管理 | 100円 |
薬剤料 (ビグアナイド薬) (インスリン) (インスリン) |
840円 (メトグルコ250mg/1日3錠)
2940円(ヒューマログ注ミリオンペン/300単位×月2本) 2500円(トレシーバ注フレックスタッチ/300単位×月1本) |
Total | 8,240円 |
- 月額 9,609 円 32,030円(23,790円+8,240円)×0.3(3割負担の場合)
具体的に数字化すると医療費がかなりかかることがわかりますが
糖尿病は重症化すればするほど、医療費がかかります。
糖尿病破産という言葉もあるようです。
糖尿病になっていなくても、メタボリックシンドロームの方や特定検診・保健指導で
ひっかかた方も早めに予防に努めること
そして早期治療、コントロールすることが、その後の人生を左右します。
今回は現状を把握してもらい
次回の記事では、糖尿病の疾患について書いていきたいと思います。