こんにちは。

理学療法士の可部です。

今日は、自立支援介護の紹介です。

みなさんは、自立支援介護という言葉を聞いたことがありますか???

ご存知の方は、知っておられると思います。

恥ずかしながら、私自身は昨年の春に初めて知りました。

早速、自立支援介護のお話をしたいのですが、その前に、、、

 

ある記事をひとつ紹介させてください。

平成28年11月に開催された第2回未来投資会議での安部総理の発言です。

『2025年問題』に間に合うように『予防・健康管理』と『自立支援』に軸足を置いた新しい医療・介護システムを2020年までに本格稼働させていきます。(中略)

これまでの介護は、目の前の高齢者ができないことをお世話することが中心でありまして、その結果、現場の労働環境も大変厳しいものでもありました。これからは、高齢者が自分でできるようになることを助ける『自立支援』に軸足を置きます。本人が望む限り、介護が要らない状態までの回復をできる限り目指していきます。(以下略)

 

国もお世話型の介護から、自立を支援する介護へのシフトチェンジを随分前から考えているようです。

 

ここで、自立支援介護に話を戻そうと思います。

そもそも、自立支援介護とは、国際医療福祉大学大学院 教授の竹内孝仁先生が提唱されている介護理論です。竹内先生は、先程紹介した第2回未来投資会議にて、自立支援介護についてプレゼンテーションも行われた方です。

 

自立支援介護とは、

その人の「身体的」「精神的」かつ「社会的」自立を達成し改善または維持するよう、介護という方法によって支援していくこととされています。

具体的には、以下のようなケアの基本が挙げられます。

 

4つの基本ケア

  • 水分:1日1500ml
  • 食事:1日1500kcal
  • 運動:体を動かし、日常生活での活動性を引き上げること
  • 排泄:便秘の改善

 

多くの高齢者が重度化する要因として、脱水、低栄養、低活動(低体力)、便秘、病気・ケガなどがあげられます。これらの要因を、取り除き心身の状態を改善するため自立支援介護の4つの基本ケアが大切となってきます。

また、認知症の症状を改善する方法としても、4つの基本ケアは有効だと言われています。

 

今日は、自立支援介護について、少しお話をさせて頂きました。

ケアーズ訪問看護リハビリステーション広島佐伯のスタッフは、自立支援介護の理論について、外部の研修を受けています。

訪問看護、訪問リハビリで関わらせて頂いた利用者様には、必要に応じて4つの基本ケアを実施させて頂いております。

様々な視点から、利用者様への有益なサービスの提供が図っていけるよう、スタッフ一同関わらせて頂きます。

 

今後も、少しずつ自立支援介護の内容について紹介していきたいと思います。

どうぞ、よろしくお願いいたします。